カンボジアの首都プノンペンは、目抜き通り沿いに建つ「オフィスビル」がここ数年で急増した。しかし、高級ビル、中級ビルとも、オフィス賃料が昨年から軒並み下がっている。せっかく完成したものの、企業が集まらず“空っぽ”のままのビルも見られる。経済成長が続いているとはいえ、オフィスビルの急増が企業進出のスピードを上回ってしまったようだ。
◆Aランクも苦戦
プノンペン市内の不動産業者によると、オフィスビルの建設が目立って増え始めたのは2年ほど前からだ。大小さまざまなビルが建ち、今年9月までで市内のオフィスビルの総床面積は前年より20%増えたという。
供給過多ともいえる状況で、設備に優れた「Aランク」のオフィスビルですら、テナント募集に苦戦している。
プノンペンで一番の高層ビルであるカナディア銀行ビル(33階建て)は2009年に完成したが、まだ満室に至っていない。日本貿易振興機構(JETRO)のオフィスがあるアトウッド?ビジネスセンターも、市中心部と空港との間に立地して新しいビジネス拠点と期待されていながら、空室が目立つ。
大手不動産業者、ボナ?リアルティグループのケック?ナリン氏によると、Aランクのオフィスビルの賃貸料は、09年に1平方メートル当たりの平均価格が25ドル(約2000円)だったが、今年になって21.5ドルに下落した。それでもカナディア銀行ビルの稼働率は70%程度、アトウッド?ビジネスセンターも65%と不振から抜け出せない。プノンペン?ポスト紙は「賃貸料を半分の約10ドルに下げたのに、それでも借り手がいない」と嘆くAランクオフィスビルの持ち主の声を伝えている。
◆頼みの綱は外資
一方、Bランクのオフィスビルは事情が異なる。プノンペン市中心部にあるデラノ?ビジネスセンターなどのオフィスビル賃貸料は、09年で1平方メートル当たり平均13ドル程度だった。今年になって11ドル台に下落している。ただ、Aランクのビルよりも稼働率が高く、1平方メートル当たり10.5ドルのデラノ?ビジネスセンターは94%に上る。
このことからナリン氏は「需要がないわけではない」とみる。「だが、プノンペン市内ではこれから数年間で、多くのオフィスビルが完成する。貸主は今後も賃貸料を下げざるを得ないだろう」とも指摘する。いま建設中のプノンペン?タワーやゴールド?タワー42、ワタナック?タワーアンドスターリバーの3つの高層ビルが完成すれば、供給床面積は合計で12万平方メートルにもおよぶという。
ナリン氏らが期待するのは、外国企業の進出や投資の増加だ。カンボジアの10年の経済成長率はアジア開発銀行の予測で5%、11年には6%に伸びるとみられる。外国投資も中国、ベトナム、韓国を中心に増加傾向にあり、国内産業の柱の一つである観光も旅行者数が増えている。ナリン氏は期待を込めて言う。「カンボジアではいま、コメを中心とする農業に外国企業の関心が高まっている。ただ、投資先が農業であっても、企業が進出すればプノンペンにオフィスを開く。こうした外国企業によって需要が押し上げられる」。オフィスビルの先行きは外資頼みのようだ。(カンボジア情報誌「ニョニュム」編集長 木村文)
【関連記事】
女性なしには成り立たぬ経済 カンボジア
古い伝統社会抜け出し起業 カンボジアで注目の女性、モムさん
カンボジア投資に先行者利益 ファンド担当者「未成熟経済が魅力」
カンボジア絹糸、復活に懸ける 内戦で技術衰退、中国産が流入
カンボジア産コショウ広めたい クラタペッパー?倉田浩伸氏に聞く
引用元:ff14 rmt
clothes treeの意味
13 年前
0 件のコメント:
コメントを投稿